第1回目のリフレクションを開催! 対話で見えた「子どもと自分の願い」とは…?

PIECESが運営している「Citizenship for Children2020」探究コースの特徴の一つが、「講座」「ゼミ」そして「リフレクション」がセットになっていること。9月10日(木)、ついに第1回目の「リフレクション」が開催されました。今回の目的は、リフレクションの大切さを知ると同時に、リフレクションとは何かを体感すること。オンラインで、24名の方々にご参加いただきました。

◆当日の流れ

簡単な自己紹介を行ったのち、「知る」「体験」「共有」の3つのセクションに分けてリフレクションを進めました。

・セクション1 リフレクションについて知る

ある子どもの例を参考に、目に見える言動の背景にある子どもの願いや価値観はもちろん、自分自身の要求や願いを理解しようとし続けることの大切さを共有しました。そのうえで、PIECESがリフレクションにどのような目的を置いているのかをお伝えし、具体的な方法や注意点をシェアしました。

・セクション2 ペアになってリフレクションを体験

参加者同士、2人組のペアになってリフレクションを体験してもらいました。「個人ワーク」の宿題を基に、最近あった子どもとの出来事のなかで心に残っている場面について「相手は何を考えていたのでしょうか?」「あなたはどんな感覚・気持ちでしたか?」など11の問いを投げかけ、子どもと自分の願いに気づくための振り返りを行いました。

・セクション3 みんなで感想を共有

リフレクションを通じて感じたこと、気づいたことなどを全員で簡単に共有しました。

◆当日のハイライト

プロセスレコードを用いたリフレクションを体験するのは初めてという人が大半だったため、緊張感を覚えた人も多かったようです。ご自身の経験を話してくださった方からは、他の人からの問いに答えるなかで自分自身の内面に気づき、「心がザワザワした」「見ないようにしていた感情に向き合う機会になった」といったコメントが寄せられました。リフレクション終了後も、気づきをSNSやnoteなどで発信したり、Slack上でお互いに感想をシェアし合う様子が見られました

◆感想

以下、参加者からの感想です。


・リフレクションを通じて、目の前の現象を言葉にするときには主観の解釈が入っていることを常に意識しながら様々な角度から観察し、多面的な見方ができるように心がけたいと思った。自分の解釈は、自分の経験や価値観、想い、願い、環境等が多分に影響する。だからこそ、少しでも感じられる、見えることを増やしたい。そのためには、いろんなことに興味関心を持ち、たくさんの経験、研鑽を積んでいかないと…と思った。

・モヤモヤした事例を振り返り、みんなに頭を抱えていただいたリフレクション。「あの時なんであんな風に言ってしまったのか」「目の前のあの子をもしかしたら傷つけてしまったのでは」など(良い悪いを判断するものではないとわかっていつつも)、思っていた以上に心がチクチクしました。それでも、その気持ちは気持ちで自分の中でグッと受け入れ留めておき、新たな視点に気がつけたのは結果的に大収穫です。実は、こう思えるまではなかなかしんどく、丸一日くらい時間がかかってしまったけれど(笑)、CforCの場であったおかげで安心して味わえたなぁと思います。ひとりでは味わえない、とっても豊かな経験でした。

・今まで私が経験した子どもや社会の事を学ぶ場では、参加者それぞれの思いを共有することはあっても、その思いの裏にある感情を共有することなどありませんでした。私には、自分の感情を出し他のメンバーと共有することは少し戸惑いの残ることですが、このCforCで出会ったメンバーやスタッフの方々とそれぞれの思いや感情を共有し合い、自分の感情を大切に見つめ、共有した新しい感情として生まれ変わらせ、これからその心で子どもの心に寄り添い見守る事ができれば幸せだと思います。

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